指定自立支援医療機関・顎口腔機能診断施設コラム|月寒中央駅で歯科をお探しの方はやまぐち歯科こども歯科まで

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コラムcolumn

矯正は抜歯・非抜歯どちら?判断基準とアンカースクリュー|札幌市豊平区

札幌市豊平区・月寒中央駅3番出口直結

矯正は抜歯?非抜歯?

判断基準と治療法の違いを、認定医がわかりやすく解説

健康な歯を抜くか迷っている方へ。
抜歯の要否は、歯並びだけでなく、口元・噛み合わせ・骨と歯ぐきの条件を合わせて判断します。
アンカースクリュー・IPR・拡大の可能性と限界まで解説します。

抜歯・非抜歯は、歯並びだけで決めません

必要なスペース、前歯の位置、骨と歯ぐき、口元、噛み合わせを総合して判断します。
非抜歯で無理なく治療できる方もいれば、抜歯してスペースを確保することが適する方もいます。

  • アンカースクリューやマウスピースを使っても、必ず非抜歯にできるわけではありません。
  • Eラインやガタガタの量だけで、抜歯の必要性は確定できません。
  • 目標とする変化、代替案、リスク、期間・総額を確認し、納得して選ぶことが大切です。

1.抜歯矯正は、何のために歯を抜く治療?

「健康な歯を抜くのが怖い」「抜かずに治す方法も知りたい」と感じるのは自然なことです。
矯正相談では、その気持ちを遠慮なくお伝えください。

この記事では、抜歯を勧められる理由と、抜かずに治療できる条件を整理します。
抜歯を選ぶ場合の注意点も、非抜歯を選ぶ場合の注意点も知り、相談で確認すべきことを具体的にしていきましょう。

矯正のために、むし歯や歯周病のない永久歯を抜くことを「便宜抜歯」といいます。
歯を並べる場所や前歯を後ろへ動かす場所を確保し、上下の噛み合わせと口元のバランスを整えることが目的です。

歯が重なっているからといって、その歯そのものが「余分な歯」というわけではありません。
小臼歯も食べ物を噛む大切な歯です。
その歯を残す利益と、抜歯によって得られる歯の配置・噛み合わせの利益を比べ、抜かない方法の限界も説明したうえで選択します。

[1]
[2]

抜いたスペースは、歯を動かして利用します

通常の抜歯矯正では、抜いた場所に人工の歯を入れるのではなく、周囲の歯を移動させて隙間を閉じます。
ただし、すべての隙間を前歯を下げるためだけに使うわけではありません。
ガタガタをほどく、前歯の傾きを整える、奥歯を前に動かすなど、治療計画に沿って配分します。

もともと歯が欠損している場合などは、隙間を閉じる方法と補綴治療を組み合わせる方法を比較します。
「抜歯した分だけ唇が同じ距離下がる」という関係ではありません。

一方、歯の本数を保ちながら必要なスペースを確保でき、口元や歯周組織に無理がなければ、非抜歯治療を選べます。
抜歯・非抜歯のどちらかを先に決めて歯並びを合わせるのではなく、
目指す歯の位置から逆算して方法を選ぶことが大切です。


こどもと大人の矯正治療|治療法・始める時期を総合的に知りたい方へ

2.抜歯・非抜歯を判断する8つのポイント

写真で見えるガタガタの大きさだけでは判断できません。
歯の大きさと位置、骨格、歯ぐき、口元、ご本人の希望を重ねて検討します。
同じように見える八重歯でも、適した治療計画が異なるのはこのためです。

「抜く・抜かない」だけでなく、治療後の状態を比べます

歯を並べる場所
必要なスペースをどこに、どう確保するか。
口元と前歯の位置
どこまで変化させたいか、どこに歯を置くか。
骨と歯ぐき
移動方向・量に無理がないか。
噛み合わせと管理
上下の歯の関係、治療後の保定をどう考えるか。

これらを合わせて検討します。
図の項目から抜歯の確率を計算したり、どれか一つだけで診断したりするものではありません。
01

歯を並べるためのスペース

歯型・模型などから歯の幅と歯列の長さを確認し、どこにどの程度の不足があるかを評価します。
歯の回転や、上下の歯の大きさの釣り合いも確認します。

不足量は重要ですが、
「何mm以上なら必ず抜歯」という、すべての患者さまに共通する線引きはありません。
数値だけで治療方針を決めることはできません。

02

前歯の位置と傾き

前歯がすでに外側へ傾いている方では、並べる際にさらに前へ出す余裕が少ない場合があります。
反対に、内側へ傾いている前歯を適切な角度へ整えることで、スペースを得られることもあります。

セファロ(頭部X線規格写真)などを用い、歯を動かした後の位置まで見通して検討します。

03

歯を支える骨・歯ぐきの状態

歯槽骨の形や歯肉の厚み、すでにある歯肉退縮、歯周病の有無を確認します。
歯を大きく外側へ動かす計画では、歯周組織への負担を慎重に評価します。

骨が薄いという理由だけで抜歯が決まるわけでもありません。
抜歯で内側へ動かす場合も含め、
移動方向と移動量の両方を考えます。

04

横顔・唇の閉じやすさ

口元の突出感、力を入れずに唇を閉じられるか、笑ったときの歯や歯ぐきの見え方を確認します。
横顔だけでなく、正面や笑顔も含めて評価します。

Eラインは参考指標の一つです。
鼻や顎先の形、年齢、唇の厚みに左右されるため、唇が線の外にあることだけで抜歯が必要とは判断しません。

05

上下の骨格と噛み合わせ

出っ歯、受け口、開咬、深い噛み合わせ、左右のずれでは、歯を動かす方向も異なります。
前歯だけを整えても、奥歯が適切に噛み合わない計画は避ける必要があります。

骨格のずれが大きい場合は、歯の移動だけで対応する方法と、外科矯正を含む方法の適応を検討します。

06

年齢・成長・生え替わり

子どもでは、残っている成長や永久歯の生える順序、乳歯が早く抜けていないかなどを確認します。
生え替わりのスペースを管理できる時期もあります。

成人でも非抜歯が可能なケースはあります。
「大人だから抜歯」「子どもだから抜歯しない」とは限りません。

07

むし歯・欠損・歯根の状態

大きな詰め物、根の治療歴、歯根の長さ、先天的な欠損、埋伏歯なども治療計画に関係します。
抜歯が必要な場合には、どの歯を残すことが長期的に望ましいかを検討します。

治療歴のある歯を必ず抜くわけではなく、歯の位置や残した場合の見通しまで含めて考えます。

08

ご本人が望む変化と負担

「口元を下げたい」「今の唇のボリュームを保ちたい」「歯を残したい」など、優先したいことを伺います。
通院、装置の使用、期間、費用も治療選択に関わります。

希望に対して実現できる範囲と難しい範囲を説明し、複数案が成立するときは、それぞれの違いを比較します。

セルフチェックは、診断ではなく相談のきっかけに

強い歯の重なり、口の閉じにくさ、前歯の突出、歯ぐきの下がりが気になるときは、矯正相談で確認しましょう。
当てはまる項目の数から抜歯の確率を計算したり、鏡でEラインを見て自己判断したりすることはできません。


八重歯・叢生の矯正治療|抜歯・非抜歯と埋伏犬歯の考え方

3.抜歯・非抜歯のメリットと注意点を比較

どちらの方法にも利点と負担があります。
比較するときは、単に「歯を何本残せるか」だけでなく、
治療後の前歯の位置、唇、噛み合わせ、歯周組織がどうなるかを確認します。

表は左右にスクロールできます。

治療法の一般的な特徴。個別の適応は検査後に判断します。
比較する点 抜歯矯正 非抜歯矯正
主な利点 歯を並べる・前歯を後退させるスペースを得られる 対象となる永久歯を残して治療できる
口元への対応 前歯の後退が必要な場合に選択肢になる 現在の口元を保ちたい場合などに適することがある
主な負担 抜歯が不可逆で、処置後の痛み・出血などの負担がある IPR、拡大、遠心移動などの処置・装置が必要になる場合がある
計画上の注意 隙間を閉じる過程で、前歯と奥歯の位置・歯根の向きを管理する 歯列の拡大量、前歯の傾斜、奥歯を後ろへ動かせる範囲を確認する
治療期間 隙間の閉鎖を含めて見積もる。必ず長くなるとは限らない 奥歯の移動などで長くなる場合もあり、必ず短いとは限らない
治療後の保定 必要。抜歯したから後戻りしないわけではない 必要。抜かなかったから後戻りが多いと一律にはいえない

抜歯案と非抜歯案の両方が成立する「境界的なケース」では、歯並びが整うという点は共通していても、口元の変化や歯の傾きに差が出る場合があります。
何を優先し、何を受け入れる必要があるかまで比較することが、納得できる選択につながります。

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4.歯を抜かずにスペースをつくる方法と限界

非抜歯治療では、必要なスペースをどこから得るのかを明確にします。
複数の方法を組み合わせることもありますが、得られる量を単純に足し算すれば必ず治療できるわけではありません。

① 歯列の拡大|横方向の幅を調整する

歯列の幅が狭い場合などに、横方向へ広げてスペースや噛み合わせを改善する方法です。
成長期に上顎の骨格的な幅を改善する治療と、歯の傾きを調整して歯列を広げる治療は、同じ「拡大」でも意味が異なります。

成人では通常の装置による拡大が歯の傾斜を中心とすることがあります。
成人の骨格的な拡大には、症例によって骨に固定する装置や外科的な処置を検討することもあります。
歯を支える骨と歯ぐきへの影響を確認し、すべての方に同じ量を広げることはしません。

② IPR|歯の側面のエナメル質を少量調整する

IPRは、歯と歯が接する部分のエナメル質を少量削り、スペースや歯の形を調整する処置です。
削る量は歯の形・大きさ・エナメル質の状態によって決めます。
「どの歯も一律に同じ量を削れる」というものではありません。

適切な量と仕上げ、清掃管理のもとでは、むし歯リスクを大きく増やさずに行えるとされています。
ただし、
削った歯質は元に戻らず、リスクがゼロという意味ではありません。
削りすぎや研磨不足を避ける必要があり、一時的にしみることもあります。
強いスペース不足をIPRだけで補うことは難しくなります。

[4]
[5]

③ 遠心移動|奥歯を後方へ動かす

奥歯を後ろへ動かして、前方の歯を並べる場所をつくる方法です。
後方にある骨の形、歯根と周囲組織の位置、親知らずの有無、噛み合わせなどを確認します。
上顎と下顎でも動かせる条件は異なります。

親知らずが移動の妨げになる場合は抜歯を検討します。
ただし、親知らずを抜いただけで前歯のガタガタが自然に解消するわけではなく、奥歯を動かす治療が必要です。
後方の余地が少ない場合は、この方法だけで必要なスペースを確保できません。

④ 前歯の傾斜・生え替わりのスペースの調整

内側に傾いた前歯を適切な傾きに整えることで、並べる余地が得られる場合があります。
子どもでは、乳歯から永久歯へ生え替わる際の歯の大きさの差を利用したスペース管理も検討します。
いずれも、口元や骨の条件を満たすことが前提です。


非抜歯矯正の方法と装置|IPR・拡大・遠心移動をさらに詳しく

本記事で判断基準を確認したうえで、各方法の仕組み・適応を読み進められます。

5.アンカースクリューで抜歯を避けられる?

歯科矯正用アンカースクリュー(TAD)は、顎の骨などに一時的に設置して、歯を動かす力の支点にする小さなスクリューです。
失った歯を補うインプラントとは目的が異なり、通常は役割を終えた後に撤去します。

非抜歯治療での役割

後方に移動できる余地がある症例で、奥歯や歯列を後ろへ動かす際の固定源として使います。
歯同士で引っ張り合うことによる、望ましくない歯の移動を抑える目的があります。

抜歯治療での役割

抜歯したスペースへ前歯を後退させる際に、奥歯が前へ動きすぎないよう支えます。
必要な方向へ力をかける補助にも用いられます。

アンカースクリューは、骨の中で歯を動かせる範囲を無制限に広げる装置ではありません。
骨の形や後方のスペース、歯周組織の条件によっては、使用しても小臼歯の抜歯が適する場合があります。
抜歯・非抜歯の両方で用いるため、「使う=非抜歯」という関係でもありません。

[6]

痛み・脱落・歯根への接触などの注意点

設置は通常、局所麻酔下で行います。
麻酔時の痛み、処置後の痛みや腫れ、周囲の炎症が生じることがあります。
動揺・脱落によって再設置や計画変更が必要になる場合があり、まれに破折や歯根などへの接触・損傷も起こり得ます。

安全性は、設置する部位や方向、周囲組織の確認、清掃状態などに左右されます。
処置前に利点・代替方法・リスクの説明を受け、設置後は医院の指示に沿って清掃してください。
ぐらつきや腫れを感じたら自分で回したりせず、担当医に連絡しましょう。


開咬とアンカースクリュー|前歯が噛み合わない場合の治療選択

6.抜く歯はどこ?本数・時期・痛みの考え方

小臼歯が候補になる理由と、歯の選び方

矯正の便宜抜歯では、前から4番目の第一小臼歯や5番目の第二小臼歯が候補になります。
歯列の中ほどにあり、前歯と奥歯の移動にスペースを利用しやすいためですが、どの歯を選ぶかは必要な移動量や噛み合わせ、歯の健康状態によって異なります。

上下左右の小臼歯を抜く計画もあれば、上顎だけ、左右で異なる歯を選ぶなどの計画もあります。
「矯正は必ず4本抜く」「八重歯だから犬歯を抜く」とは限りません。
犬歯が大きく外にある場合も、その歯を残して適切な位置へ並べる方法を検討します。

「非抜歯」に親知らずの抜歯を含めていない場合があります

矯正でいう「非抜歯」は、小臼歯などを抜かない治療を指し、親知らずの抜歯を別に扱う場合があります。
「どの歯も1本も抜かない」のか、「親知らずは抜く可能性がある」のか、相談時に確認しましょう。

治療計画への同意後、適切な時期に抜歯します

抜歯前に、対象の歯・本数・理由・時期を確認します。
装置をつける前に行う場合も、歯をある程度動かしてから行う場合もあります。
抜歯は元に戻せない処置なので、十分に理解してから進めることが重要です。
他院で抜歯を受ける際は、紹介状などで対象歯を確認します。

局所麻酔によって処置中の痛みを抑えますが、圧迫感や処置後の痛み・出血・腫れが生じることがあります。
抜歯の難しさ、全身状態、服薬状況などによって負担は変わります。
持病や内服薬は事前に伝え、薬を自己判断で中止しないでください。

抜いた後は、止血や食事、運動、歯磨きについて医院の指示に従います。
出血がなかなか止まらない、腫れが増す、痛みが強まる場合などは、処置した医院へ連絡してください。
抜歯に伴う症状と、矯正力による歯の痛みは分けて確認します。


矯正治療の痛み|起こりやすい時期と対処法を確認する

7.抜歯で横顔は変わる?口元が下がりすぎる心配は?

前歯の位置が唇を前へ押し出している場合、前歯を後退させることで口元の突出感や唇の閉じにくさが改善することがあります。
ただし、唇の変化には厚みや張り、年齢、鼻・顎先の形なども関係します。
歯の移動量から唇の変化を正確に保証することはできません。

もともと口元の突出が少ない方では、前歯を後ろへ動かしすぎない計画が必要です。
抜歯してもスペースの一部を奥歯の前方移動に使うなど、前歯の位置を調整する方法があります。
抜歯の有無だけでなく、「前歯をどこに置く計画か」を確認してください。

Eラインは、全員が目指す一本の正解ではありません

鼻先と顎先を結ぶEラインは、横顔を評価するための参考線です。
鼻が高い方・顎先が小さい方では、同じ唇の位置でも見え方が変わります。
線に合わせるためだけに前歯を下げるのではなく、正面・笑顔・唇の閉じやすさと、ご本人の好みを合わせて考えます。

「抜歯すると必ず顔がこける」「抜かなければ必ず口元が出る」という説明は、どちらも一律には当てはまりません。
骨格そのものの変化を望む場合は、歯の移動だけで得られる変化の限界も確認しましょう。
外科矯正の適応は、別途診査が必要です。


歯並びが悪くなる原因|遺伝・日常の癖・口腔機能を整理する


矯正が保険適用になる条件|顎変形症などが疑われる方へ

8.子どものうちに治療すれば、将来の抜歯を防げる?

成長期の治療では、顎の幅や噛み合わせ、生え替わりのスペースを管理できる場合があります。
乳歯が早く抜けて隣の歯が動いている、永久歯が生える方向に問題がある、噛むたびに顎がずれるといった状態を、適切な時期に確認することには意味があります。

ただし、
Ⅰ期治療を受ければ必ず永久歯の抜歯を避けられるわけではありません。
歯の大きさ、骨格、残りの成長、その後の永久歯の生え方によって、永久歯がそろった後のⅡ期治療で抜歯が必要になることもあります。
Ⅰ期治療の目的は、将来の非抜歯を保証することではなく、その時期に改善する必要がある問題に対応することです。

[1]
[7]

「あごを広げれば必ず全部並ぶ」という考え方にも注意が必要です。
幅を改善する治療が必要か、どこまで広げるのが適切かを診断し、治療せず経過を見る選択も含めて説明を受けましょう。

MFTは、拡大や抜歯の代わりになる?

MFT(口腔筋機能療法)は、舌や唇の使い方などを確認し、必要な方に機能面の練習を行うものです。
矯正治療を支える役割はありますが、強いスペース不足を解消したり、抜歯を確実に避けたりする方法ではありません。
鼻づまりなどがある場合は、耳鼻咽喉科での評価が必要になることもあります。


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9.マウスピース・ワイヤーで抜歯の判断は変わる?

装置の選択と、抜歯が必要かどうかの判断は分けて考えます。
透明なマウスピースでも抜歯が必要な症例があり、ワイヤーでも非抜歯で治療できる症例があります。
装置の名前だけで、歯を支える骨や必要なスペースの条件が変わるわけではありません。

抜歯したスペースを閉じるときには、歯冠だけが倒れすぎないように歯根の位置も管理し、奥歯と前歯の動きを調整します。
マウスピースでは、装着時間の確保、追加のマウスピース、顎間ゴム、アンカースクリュー、場合によってはワイヤーの併用・変更が必要になることがあります。

一方、ワイヤーにも歯磨きのしにくさや装置が当たる負担があります。
見た目・生活上の希望と、必要な歯の動きの両方から装置を選びましょう。
前歯だけの部分矯正では、口元や奥歯の噛み合わせまで改善できない場合もあります。


マウスピース矯正とワイヤー矯正の比較|装置ごとの特徴を確認する


マルチブラケット(ワイヤー矯正)|仕組み・費用・注意点

10.両方に共通するリスクと、後戻りを防ぐ保定

非抜歯の適応を超えた拡大や前歯の前方移動では、口元の突出や歯周組織への負担が問題になる場合があります。
一方、抜歯でも、前歯の下げすぎ、隙間の残存、歯の傾斜などが起こらないように管理する必要があります。

さらに、
抜歯・非抜歯のどちらでも、歯を動かすことに伴うリスクがあります。
装置による痛みや口内炎、むし歯・歯肉炎、歯肉退縮、歯根吸収(歯の根が短くなること)、歯と歯ぐきの間の隙間が目立つこと、治療期間の延長などです。
個別に起こりやすいリスクと、その対策を治療前に確認します。

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後戻りは、抜歯したかどうかだけで決まりません

治療後の歯列の変化には、歯を動かした範囲、成長・加齢、舌や唇の働き、保定装置の使用状況などが関わります。
抜歯した歯列でも、非抜歯で整えた歯列でも、通常はリテーナーによる保定が必要です。

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使う時間と期間は担当医の指示に従い、長期的な管理について相談してください。
リテーナーが合わない・壊れた場合は早めに連絡し、自己判断で装着を中断しないことが大切です。

むし歯・歯周病の予防と矯正の経過確認を続けることも必要です。
装置を外すことを終点にせず、保定と定期検診まで続けられる計画を立てましょう。


矯正後の保定とリテーナー|後戻りの原因・期間・費用

11.治療期間と費用|抜歯の有無だけでは決まらない

期間は「必要な歯の移動」と「保定」を分けて確認

全体の矯正で歯を動かす期間は、一般に2〜3年程度が一つの目安ですが、症例・成長・歯の動き方・通院や装置の使用状況で変わります。
抜歯スペースの閉鎖だけでなく、非抜歯で奥歯を順に後ろへ動かす過程にも時間が必要です。
「抜かないから早い」「抜くから必ず長い」とは判断できません。

[1]

歯を動かした後は保定へ進みます。
子どもでは成長の観察期間が入ることもあるため、装置を使う期間、経過を見る期間、保定期間を分けて確認すると見通しがつかみやすくなります。

当院の主な矯正費用(税込)

2026年10月25日作成時点の院内統一料金。
適応・追加費用は診断時にご案内します。
矯正相談 無料
検査料/診断料 5,500円/22,000円
Ⅰ期治療(乳歯〜混合歯列期)の装置料 440,000円
永久歯列のワイヤー矯正の装置料 660,000円
マウスピース矯正の装置料 770,000円
処置料 5,500円/回
アンカースクリュー 33,000円/本
矯正に伴う便宜抜歯 5,500円/本
保定装置 装置料に含む

装置料は治療総額ではありません。
検査・診断・来院ごとの処置料、必要な抜歯・アンカースクリューなどを合わせて確認します。
保定装置の紛失・破損による再製作や、保定中の診察・処置の費用は別途ご確認ください。
Ⅰ期治療後にⅡ期治療へ進む場合の費用は、移行時の診断と見積もりでご案内します。

総額の計算例

永久歯列のワイヤー矯正で、検査・診断、処置24回、便宜抜歯4本と仮定すると、

660,000+5,500+22,000+(5,500×24)+(5,500×4)=841,500円

です。

回数を仮定した説明用の例であり、個別の見積もりではありません。
アンカースクリューなどの追加処置や保定中の診察・処置は含みません。
実際の回数・内容・総額は診断時に確認します。

一般的な矯正治療は自由診療です。
顎変形症など、定められた条件に該当する場合は保険診療の対象になることがありますが、
抜歯をするという理由だけで矯正が保険適用になるわけではありません。
院内分割やデンタルローンなどのお支払いについてもご相談いただけます。


矯正費用の考え方|分割払い・医療費控除・保険適用の案内


自費診療の料金案内|矯正・審美・ホワイトニング

12.他院で抜歯を勧められたときに確認したいこと

抜歯を勧められて迷うときは、まず理由を具体的に聞きましょう。
「スペースが足りない」だけなのか、口元を下げる必要があるのか、歯周組織や噛み合わせの条件も関係しているのかを分けて聞くと、理解しやすくなります。

相談時に使える5つの質問

  • 私の場合、抜歯する主な目的は何ですか?
  • 非抜歯の方法は検討できますか?難しい場合、その理由は何ですか?
  • それぞれの案で、前歯の位置・口元・噛み合わせはどう変わりますか?
  • どの歯を何本、いつ抜きますか?親知らずは別に必要ですか?
  • 治療期間、追加処置、総額、保定はどのような見通しですか?

説明を受けても迷いが残る場合は、別の歯科医師の意見を聞く方法があります。
検査資料や治療計画をお持ちの場合は、持参できる範囲でご用意ください。
資料の種類や撮影時期によっては、改めて検査が必要になることもあります。

別の医院でも抜歯を提案される場合があります。
大切なのは、希望する答えだけを探すことではなく、提案の理由と、別の方法を選んだ場合の見通しを理解することです。
「抜かずに治せる」と事前に保証することはできません。

すでに治療中の方は、相談しただけで装置の使用を中断したり、抜歯などの予定を自己判断で変更したりせず、現在の担当医と相談してください。
当院の無料相談でも疑問を伺い、正式な診断が必要な場合は検査をご案内します。

治療選びで大切なのは、理由がわかり納得できること

抜歯・非抜歯の選択には、歯を残すことへの思いと、目指す口元・噛み合わせの両方が関わります。
どちらにも利点と限界があり、正解は一人ひとり異なります。

当院では、ご希望を伺いながら、治療の必要性、考えられる方法、検査が必要な理由をご説明します。
すぐに治療が必要でない場合も含め、まずは現在の状態を知るところからご相談いただけます。

13.当院の診査・診断|無料相談でわかること

やまぐち歯科こども歯科には、日本矯正歯科学会認定医の山口治奈・山口優が在籍しています。
歯並びの見た目だけでなく、噛み合わせ、口元、歯ぐき、治療後の管理を含めて方針を検討します。

  1. ご希望・不安と、お口の状態を確認

    無料相談では、気になる部位、抜歯への不安、望む口元の変化、通院上の事情などを伺い、お口を拝見します。
    治療の必要性や考えられる方法、検査・費用の流れをご案内します。

  2. 必要な精密検査を実施

    口腔内・顔貌の写真、歯型・模型、パノラマX線写真、セファロなどから、歯と骨格を評価します。
    歯周組織の状態や、むし歯の治療が先に必要かも確認します。

  3. 検査結果に基づき、選択肢と限界を説明

    どの歯をどの方向へ動かすのか、抜歯する理由、非抜歯の場合のスペース確保方法、期間・費用・リスクをご説明します。
    治療を急がずに経過を見ることが適する場合もあります。

CTは、診断上の必要性がある場合に検討します

CTは埋伏歯、歯根と周囲の骨の位置関係、アンカースクリューの設置部位などを立体的に評価する助けになります。
ただし、すべての方に一律で撮影する検査ではありません。
通常の診査・画像でわかることと、追加撮影の必要性・被ばくを考慮して判断します。
画像にも解像度などの限界があります。

[10]

無料相談は、精密検査・正式診断とは異なります。
その日の見た目の確認だけで、抜歯の要否や具体的な歯の移動量を確定できるとは限りません。
まずは不安を整理し、必要であれば検査へ進む流れです。


無料矯正相談の流れ|聞いておきたい質問と準備するもの


日本矯正歯科学会認定医とは?|担当医の資格と医院選びの確認点

月寒中央駅3番出口直結の歯科医院です

やまぐち歯科こども歯科は、地下鉄東豊線「月寒中央駅3番出口直結」、JA月寒中央ビル5階にあります。
初回の矯正相談は無料ですが、一般診療・画像検査・精密検査・処置まで無料になるものではありません。

当院へ初めて来院される方はWEB予約可。
当院にかかったことのある方はお電話でご予約ください。

アクセス・診療時間を確認する

14.抜歯・非抜歯矯正のよくある質問

健康な歯を抜いても、噛む機能に問題はありませんか?

適切に診断し、抜歯後に歯を移動して上下の噛み合わせを整えることで、噛む機能の維持・改善を目指します。
ただし、健康な歯を失う不可逆な処置であり、抜歯そのものの痛み・出血などの負担もあります。
「全身への影響が絶対にない」と一律には説明できません。
持病・服薬も含めて評価し、歯を残す方法と比較して判断します。

アンカースクリューを使えば、必ず非抜歯にできますか?

必ず非抜歯にできるわけではありません。
歯を後ろへ動かす余地があり、骨や歯ぐきなどの条件を満たす場合に選択肢が広がります。
抜歯したスペースを利用して前歯を後退させるときにも使います。
動揺・脱落や炎症などで、再設置・計画変更が必要になる場合があります。

親知らずを抜くだけで、前歯のガタガタは治りますか?

親知らずを抜くだけで、前歯のガタガタが自然に解消するとはいえません。
親知らずが奥歯の移動を妨げる場合には抜歯を検討しますが、その後に奥歯や前歯を計画的に動かす治療が必要です。
親知らずの状態や必要な移動量によっては、小臼歯の抜歯も検討します。

抜歯した隙間は残りませんか?治療途中に抜歯へ変更することはありますか?

通常の抜歯矯正は、周囲の歯を動かして隙間を閉じる計画です。
閉鎖には時間がかかり、歯の傾きや噛み合わせを調整しながら進めます。
治療の反応や新たな所見によって計画を見直し、非抜歯から抜歯へ変更を相談する場合もあります。
変更が必要な理由・代替案・期間・費用を確認してから判断します。

無料相談だけで、抜歯が必要か確定できますか?

無料相談では、お悩みとお口の状態を確認し、考えられる治療法や検査の流れをご案内します。
抜歯の最終判断には、歯型・写真・X線検査などによる精密検査と診断が必要になることがあります。
初めて受診する方はWebまたは電話、受診歴のある方は電話でご予約ください。

抜歯の不安も、口元の希望もご相談ください

矯正相談では、治療の必要性、考えられる方法、精密検査の流れをご案内します。
「私の場合、抜歯を勧められる理由は?」「歯を残す方法とどう違う?」といった疑問もお聞かせください。

初回の矯正相談は無料です。
一般診療・検査・処置等には、内容に応じて診療費がかかります。
当院へ初めて来院される方はWEB予約可。
当院にかかったことのある方はお電話でご予約ください。

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