コラム|月寒中央駅で歯科をお探しの方はやまぐち歯科こども歯科まで

〒062-0020
北海道札幌市豊平区月寒中央通7丁目6-20
JA月寒中央ビル5階

011-855-3722

診療時間
9:30~19:00

:9:30~17:00まで
休診日:日曜・祝日
※予約状況に応じて、診療終了時間が変更となる場合がございます。

コラムcolumn

歯を抜かない矯正(非抜歯)の方法と装置|IPR・拡大・遠心移動・アンカースクリュー





札幌の非抜歯矯正ガイド|失敗しない条件とIPR・拡大・アンカースクリュー(豊平区・月寒)










札幌市豊平区(月寒・福住エリア)のやまぐち歯科こども歯科による、矯正治療(非抜歯矯正)の解説コラムです。

札幌の非抜歯矯正ガイド|失敗しない条件とIPR・拡大・アンカースクリュー
(豊平区・月寒)

監修:山口治奈 医師

この記事の執筆・監修:山口 治奈(やまぐち はるな)
やまぐち歯科こども歯科
日本矯正歯科学会認定医 / 歯学博士
日本矯正歯科学会(JOS)会員。札幌市豊平区月寒にて、医学的根拠に基づき、流行に左右されない確実な非抜歯矯正を実践しています。

⚠️ 非抜歯矯正に関する「3つの誤解」

  • ×「どんな歯並びでも抜かずに治せる」わけではありません(骨の限界があります)。
  • ×「IPR(歯を削る)」は危険ではありません(エナメル質の安全圏内で行います)。
  • ×「マウスピース」だけが非抜歯の方法ではありません(ワイヤーの方が確実なことも多いです)。

この記事では、札幌の認定医が「失敗しないための正しい非抜歯の知識」を解説します。

1. 矯正治療の基本原理:なぜスペースが必要なのか?

歯並びがガタガタ(叢生)だったり、出っ歯だったりする根本的な原因は、「歯の大きさの合計」に対して「顎の骨のスペース」が足りていないことにあります。

全員をきれいに座らせる(歯を並べる)ためには、以下のいずれかの方法でスペースを作る必要があります。

【スペースを作る2つのアプローチ】

① 抜歯
歯を間引く
(-7〜8mm確保)

VS

② 非抜歯
削る・広げる・下げる
(数mmずつ確保)

「非抜歯矯正」とは、抜歯以外の方法を駆使して、数ミリ単位のスペースを積み重ねて作り出す治療法です。

2. 方法①:IPR(ディスキング)|痛みと安全性

IPR(Interproximal Reduction)とは、歯の隣接面(横の部分)のエナメル質を、専用のヤスリやディスクでわずかに削合し、隙間を作る処置です。

歯の表面にある「エナメル質」の厚さは約1〜2mmです。IPRで削るのは、そのうちの0.2〜0.5mm程度(名刺1〜2枚分の厚さ)であり、神経のない最表層のみです。
そのため、麻酔は不要で痛みもありません。

🙆‍♀️ IPRのメリット

  • 健康な歯を抜かずに済む。
  • 歯の形を整え、ブラックトライアングル(歯茎の隙間)を改善できる。
  • 歯の接触面が「面」になり、後戻りしにくくなる。
🙅‍♀️ IPRの注意点

  • 作れるスペースには限界がある(全顎で最大5〜6mm程度)。
  • 健康な歯を削ることに抵抗がある方もいる。

3. 方法②:側方拡大|大人の骨は広がらない?

狭くなっている歯列(V字型)を、理想的なU字型に広げることでスペースを作ります。

重要な事実:
成長期の子供(小児矯正)であれば、骨の継ぎ目を広げて「顎の骨自体」を拡大できます。しかし、大人の場合、骨格的な拡大は困難なケースが大半です。大人の側方拡大とは、主に内側に倒れている歯を起こしたり、歯槽骨(歯を支える骨)の安全な範囲内で歯を外側に移動させることを指します。

4. 方法③:遠心移動|アンカースクリューが必須な理由

一番奥の歯から順番に、後ろ(喉の方向)へスライドさせ、前歯を並べるスペースを作る方法です。
当院では、マウスピースではなく「ワイヤー矯正+歯科矯正用アンカースクリュー」を用いた遠心移動を推奨しています。

⚓ アンカースクリューとは?

歯茎の骨に直径1.5mm程度の小さなネジを埋め込み、そこを固定源にして歯を引っ張る技術です。

  • 確実性:固定源が動かないため、狙った通りに奥歯を下げられます。
  • 痛み:処置は局所麻酔下で行い、痛みはほとんどありません。
  • 代償:遠心移動を行う場合、スペース確保のために「親知らず」の抜歯が必要になることが多いです。

5. 徹底比較:抜歯矯正 vs 非抜歯矯正

「非抜歯=良い」「抜歯=悪い」ではありません。症例による向き不向きがあります。

比較項目 非抜歯矯正 抜歯矯正
スペース確保量 小〜中(数mm) 大(14mm以上)
口元の変化 変化少なめ Eラインが大きく整う
歯の本数 28本全て残る
(親知らずは除く)
24本になる
(小臼歯4本抜歯)
治療期間 比較的短い傾向 歯の移動距離が長くなる傾向

6. 無理な非抜歯は「失敗」のもと(口ゴボ・後戻り)

ここが最も重要です。スペースが足りないのに無理やり非抜歯で治療を行うと、歯が並ぶ場所がなくなり、前方へ飛び出してしまいます。

  • ⚠️ 無理な非抜歯のリスク
  • 口ゴボ(上下顎前突): 口元がモッコリと突出してしまい、Eラインが悪化する。
  • 歯肉退縮: 骨の限界を超えて広げた結果、歯茎が下がって歯根が露出する。
  • 後戻り: 無理な位置に並べた歯は、元の位置に戻ろうとする力が強く働く。

7. 当院のこだわり:ワイヤー+アンカースクリュー

マウスピース矯正単独での遠心移動は、歯が後ろに下がる際に傾いてしまったり(傾斜移動)、計画通りに動かないケースが少なからずあります。
当院では、医学的な「確実性」と「仕上がりの質」を最優先するため、遠心移動が必要なケースでは、コントロールに優れたワイヤー矯正とアンカースクリューの併用を行っています。

あなたの歯並びは「抜かずに」治せる?

「私の場合はIPRで治る?」「口ゴボにならない?」
ネットで調べるだけでは、本当の答えは分かりません。
まずは札幌・月寒の当院で、認定医による診断を受けてみませんか?

▶ 無料相談・Web予約はこちら

お電話でのご予約・お問い合わせ:
011-855-3722

8. よくある質問(FAQ)

Q1. アンカースクリューを打つのは痛いですか?
処置中は局所麻酔をするため痛みはありません。処置時間は1本あたり数分程度です。処置後、麻酔が切れた際に軽い痛みや違和感が出ることがありますが、痛み止めで治まる程度がほとんどです。抜歯に比べると身体への負担は非常に少ない処置です。
Q2. アンカースクリューが抜けることはありますか?
稀に、骨の質や清掃状態によってスクリューが脱落してしまうことがあります。その場合は、場所を少し変えて打ち直すか、別の方法を検討します。脱落しても大きな傷が残ることはありませんのでご安心ください。
Q3. マウスピース矯正でも遠心移動はできますか?
理論上は可能ですが、当院では「ワイヤー矯正+アンカースクリュー」を推奨しています。マウスピース単独での大きな遠心移動は、歯が傾いてしまったり、治療期間が長期化するリスクがあるため、より確実な方法を選択しています。
Q4. 大人の矯正でも顎を広げることはできますか?
大人の場合、子供のように骨格そのものを広げることは困難なケースが大半です。大人の「側方拡大」とは、主に内側に倒れている歯を起こしたり、歯を支える骨(歯槽骨)の許容範囲内で歯を外側へ移動させることを指します。
Q5. 親知らずは抜かなくても良いですか?
「遠心移動(奥歯を下げる)」を行う場合、親知らずの抜歯が必要になることが多いです。親知らずがある場所へ奥歯を移動させるためです。「健康な小臼歯を守るために、不要な親知らずを抜く」という考え方に基づいています。
Q6. 非抜歯で治療すると「口ゴボ」になりませんか?
スペースが足りないのに無理やり非抜歯で並べると、口元が出る(口ゴボになる)リスクがあります。そのため当院では、治療前に必ずセファロ分析を行い、「非抜歯でEラインがどうなるか」をシミュレーションし、リスクがある場合は事前にお伝えします。
Q7. 非抜歯の方が後戻りしやすいですか?
無理な拡大を行った場合は後戻りリスクが高まりますが、適切な診断に基づいた治療であれば、抜歯矯正と比べて後戻りしやすいということはありません。いずれの場合も保定装置(リテーナー)の使用は必須です。
Q8. IPRで歯が染みることはありますか?
エナメル質の範囲内であれば、通常は染みることはありません。処置後に知覚過敏防止の薬を塗布し、フッ素でコーティングすることで歯質を保護します。



ページトップへ