コラム|月寒中央駅で歯科をお探しの方はやまぐち歯科こども歯科まで

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コラムcolumn

八重歯の矯正治療ガイド|抜歯・非抜歯の考え方と治療法|札幌市豊平区・月寒

札幌市豊平区(月寒・福住エリア)のやまぐち歯科こども歯科による、矯正治療の解説コラムです。

八重歯の矯正治療ガイド|抜歯・非抜歯の考え方と治療法|札幌市豊平区・月寒

「八重歯がチャームポイントと言われるけど、歯磨きしにくい…」
「前歯がガタガタなのがコンプレックス…」

「八重歯」は、日本では「かわいい」というイメージで語られることもありますが、歯科医学的には「叢生(そうせい)」という不正咬合の一種で、犬歯(前から3番目の歯)が外側に飛び出している状態を指します。

札幌市豊平区にお住まいの方からも、「見た目が気になる」「食べ物が挟まりやすい」「学校の歯科検診で指摘された」といったご相談を多くいただきます。

この記事では、八重歯と噛み合わせの関係、治療法(抜歯・非抜歯の考え方)、装置の選び方(マウスピース型矯正とワイヤー矯正)について解説します。

八重歯とは?なぜ八重歯になるのか

八重歯は、専門用語で「犬歯の低位唇側転位(ていいしんそくてんい)」と呼びます。犬歯(糸切り歯)が、本来並ぶべきスペースが足りないために、外側(唇や頬側)へ押し出されて生えてしまった状態です。

犬歯が生えてくる「タイミング」が影響

乳歯から永久歯への生え変わりの時期、犬歯は他の永久歯よりも少し遅れて、10歳〜12歳頃に生えてくることが多いです。このとき、すでに前歯や奥歯が並んでしまっており、最後に生えてくる犬歯のためのスペースが残っていないと、犬歯は列に割り込めず外側に飛び出してしまいます。

💡 叢生(八重歯)が生じやすい原因

  • 顎と歯の大きさのアンバランス: 顎の大きさに対して永久歯が大きい場合や、永久歯が並ぶスペースが不足している場合に、叢生が生じやすくなります。
  • 乳歯が早く抜けすぎた: むし歯などで乳歯を予定より早く失うと、後ろの奥歯が前方にズレてきてしまい、犬歯が生えるためのスペースが狭くなることがあります。
  • 埋伏歯(まいふくし): 骨の中で犬歯が正しい位置に降りてこられないケースもあります。
  • 口腔習癖の影響: 指しゃぶり、口呼吸、舌で歯を押す癖などが、顎の発育や歯並びに影響する場合があります。

八重歯と「犬歯の役割」

犬歯は歯根が比較的長く、噛み合わせや顎を横へ動かす際に重要な役割を担うことがあります。矯正治療では一般に、犬歯を歯列内へ誘導することを検討しますが、犬歯の位置や状態、周囲の歯や骨によって治療方針は異なります。

犬歯と噛み合わせの関係

顎を横へ動かす際、犬歯を中心に一部の歯が接触し、奥歯への横方向の負担を調整する場合があります。
八重歯の位置や噛み合わせによっては、犬歯が十分に接触せず、ほかの歯へ負担が集中することがあります。ただし、適切な接触状態は患者さまごとに異なるため、噛み合わせ全体の確認が必要です。

八重歯による影響とリスク

八重歯や叢生がある場合に生じやすい影響についてまとめました。

⚠️ 噛み合わせや清掃性への影響
  • 清掃しにくい部分にプラークが残りやすい
    歯が重なり合っている部分は、歯ブラシの毛先が届きにくく、プラーク(歯垢)が残りやすくなります。そのため、むし歯や歯周病のリスクが高まる場合があります。
  • 噛み合わせによっては、奥歯へ負担が集中することがある
    前述の通り、犬歯が機能しないことで、奥歯に負担が集中する可能性があります。
  • 口内炎ができやすい・唇を傷つけやすい
    外側に出た犬歯が、スポーツ中などに唇の裏側を傷つけることがあります。
  • 口を閉じにくいと感じる場合がある
    飛び出した犬歯が影響し、唇を自然に閉じることが難しいと感じる場合があります。
  • 学校歯科検診で歯列・咬合について受診を勧められることがある
    学校の歯科検診で「歯列・咬合」の項目にチェックが入り、歯科医院の受診を勧められるケースがあります。

八重歯の矯正治療法|抜歯と非抜歯の考え方

八重歯の治療では、「はみ出た犬歯を列に戻すためのスペースをどう確保するか」が重要です。
当院では、抜歯・非抜歯を最初から決めるのではなく、スペース不足の程度、口元、骨格、歯槽骨の範囲、噛み合わせ、治療後の安定性などを総合的に評価します。


矯正は抜歯?非抜歯?判断基準完全ガイド

非抜歯矯正を検討できる場合

スペースの不足が軽度〜中等度の場合、以下のようなアプローチを組み合わせて、抜歯をせずにスペースを確保できる可能性があります。

  • IPR(ディスキング): 歯の形態やエナメル質の厚さを確認し、必要に応じて歯の側面を少量研磨してスペースを確保する方法です。適応や研磨量は歯ごとに判断します。
  • 側方拡大: 歯槽骨や歯肉の範囲、骨格、年齢などを確認し、適応できる範囲で歯列の幅を調整してスペースを確保する方法です。
  • 大臼歯の遠心移動: 奥歯を後方へ移動し、前方の歯を並べるためのスペースを確保する方法です。親知らずの位置や骨格、移動可能な範囲によっては適応できないことがあります。

⚓ 矯正用アンカースクリューの使用

矯正用アンカースクリューは、歯を動かす際の固定源として一時的に使用する小型のチタン製スクリューです。大臼歯の遠心移動などに利用できる場合がありますが、骨の状態や必要な移動量によって適応できないことがあります。また、動揺、脱落、炎症などが起こる可能性があります。

抜歯矯正が適している場合

スペース不足が著しく大きい場合や、口元の突出感を改善したいご希望がある場合は、無理に非抜歯で並べると前歯が前に押し出されてしまったり、歯槽骨から歯根がはみ出してしまうリスクがあります。
このような場合は、小臼歯(前から4番目などの歯)を抜歯してスペースを確保することが適切なケースもあります。検査結果をもとに、両方の選択肢の利点・リスクをご説明します。

八重歯の位置によって装置の適性が異なります

八重歯の治療には、「固定式のワイヤー矯正(マルチブラケット)」と「取り外し可能なマウスピース型矯正装置」のどちらも検討されますが、歯の移動の仕方によって装置の適性が異なります。

比較項目 ワイヤー矯正(表側) マウスピース型矯正
八重歯への適応 犬歯を大きく移動する場合や、歯根のコントロールが必要な場合に検討される 犬歯の位置や移動方向によっては、適さない場合がある
見た目 装置やワイヤーが見える 透明で比較的目立ちにくい
自己管理 着脱時間の自己管理は不要 医院から指定された装着時間を守る必要がある
食事・歯磨き 装置周囲の清掃に工夫が必要 食事や歯磨きの際に取り外せる
治療中の痛み 調整後に痛みや違和感が出ることがある 交換後に痛みや圧迫感が出ることがある

八重歯の位置が比較的低く、スペース不足が大きくない場合は、マウスピース型矯正を検討できることがあります。
一方、犬歯が歯列から大きく離れた高い位置にある場合、抜歯を伴う場合、歯根を含めた大きな移動が必要な場合には、マウスピース型矯正が適さず、ワイヤー矯正または装置の併用を検討することがあります。


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治療期間・通院頻度と最新の料金目安

治療期間と通院頻度について

治療期間は、八重歯の位置、スペース不足の程度、抜歯の有無、使用する装置、歯の動き、通院状況などによって異なります。全体矯正では年単位の治療となることが多く、治療後は後戻りを抑えるために保定装置を使用します。具体的な治療期間や通院間隔は、精密検査後の診断時にご説明します。

料金体系について(やまぐち歯科こども歯科の場合)

当院の大人の矯正(Ⅱ期治療)は、基本装置料と保定装置料を含めて660,000円(税込)です。
別途、検査料5,500円、診断料22,000円、通院ごとの処置料5,500円がかかります。マウスピース型矯正を選択する場合は220,000円が加算されます。症例によっては、抜歯や矯正用アンカースクリューなどの費用が必要になる場合があります。

※デンタルローンや院内分割払いにも対応しています。


矯正費用の仕組み!分割払い・医療費控除ガイド

札幌・当院の「八重歯治療」

1. 日本矯正歯科学会認定医による検査・診断

セファロ、レントゲン、写真などを用いて評価し、埋伏歯や歯根の位置を詳しく確認する必要がある場合には歯科用CTを使用します。治療後の安定性も考慮して治療計画を検討します。

2. 見た目だけでなく、噛み合わせや口腔習癖も確認

必要に応じて、舌の位置、飲み込み方、口唇の使い方、口呼吸などの口腔習癖を確認し、MFT(口腔筋機能療法)や耳鼻咽喉科への相談をご案内する場合があります。

3. 他院で抜歯を提案された方もご相談ください

他院で抜歯を提案された方も、抜歯が必要と判断された理由や、非抜歯を選択した場合の利点・リスクについてご相談いただけます。当院では、検査結果をもとに両方の選択肢をご説明します。

よくある質問(Q&A)

八重歯はチャームポイントでは?なぜ治す必要があるのですか?
日本では「かわいい」と言われることもありますが、歯科医学的には「叢生」という不正咬合の一種です。歯磨きがしにくく、むし歯や歯周病のリスクが高まることがあります。また、犬歯は噛み合わせを守る役割があるため、機能しにくい状態が続くと奥歯に負担がかかる場合があります。
八重歯の治療は、抜歯が必要ですか?
症例により異なります。犬歯が並ぶためのスペース不足の程度により判断します。軽度〜中等度であればIPR(歯の側面を削る)、歯列の拡大、奥歯の遠心移動(アンカースクリューの併用など)で非抜歯を検討できることがあります。スペース不足が大きい場合は、小臼歯(犬歯の隣の歯)を抜歯してスペースを作ることが適切なケースもあります。
他院で「抜歯が必要」と言われました。非抜歯はもう無理ですか?
ケースによっては、矯正用アンカースクリューなどの固定源を用いることで、非抜歯での治療計画を検討できる可能性があります。ただし、限界を超えて非抜歯を強行することは推奨されません。当院では精密診断を行い、メリット・デメリットを正直に説明のうえで方針をご提案します。セカンドオピニオンとしてもお気軽にご相談ください。
八重歯はマウスピース型矯正で治せますか?
八重歯の位置やスペース不足の程度によっては、マウスピース型矯正を検討できます。一方、犬歯が高い位置にある場合、抜歯を伴う場合、歯根を含めて大きく移動する必要がある場合には、マウスピース型矯正が適さず、ワイヤー矯正または装置の併用を検討することがあります。
治療費はどのくらいですか?
当院の大人の矯正(Ⅱ期治療)は、基本装置料と保定装置料を含めて660,000円(税込)です。別途、検査料5,500円、診断料22,000円、通院ごとの処置料5,500円がかかります。マウスピース型矯正を選択する場合は220,000円が加算されます。症例によっては、抜歯や矯正用アンカースクリューなどの費用が必要になる場合があります。
矯正用アンカースクリューとは何ですか?痛いですか?
矯正用アンカースクリューは、歯を動かす際の固定源として一時的に使用する小型のスクリューです。局所麻酔下で設置しますが、設置後に痛みや違和感が生じることがあります。また、動揺、脱落、炎症などが起こり、再設置や治療計画の変更が必要になる場合があります。
子どもの八重歯(乳歯)も治療した方がいいですか?
乳歯の間に隙間が少ない場合でも、直ちに矯正治療が必要とは限りません。歯の生え替わりや顎の成長を確認しながら、経過観察またはⅠ期治療の必要性を判断します。Ⅰ期治療を行っても、永久歯列期にⅡ期治療や抜歯が必要になる場合があります。
札幌市豊平区(西岡・福住・美園・南郷)からでも通いやすいですか?
はい。当院は札幌市豊平区の地下鉄東豊線「月寒中央駅」4番出口直結のビルにあります。西岡や福住、美園方面からもバス・地下鉄・お車で非常にアクセスしやすい立地です。雪の多い冬でも、地下から直接ご来院いただけるため通院の負担が少ないのが特徴です。

矯正治療の一般的なリスク・副作用

ご確認いただきたいリスク・注意点(クリックで開く)
  • 矯正治療には、装置装着後や調整後に痛み・違和感が出ることがあります。
  • 装置の種類により、口内炎、発音のしづらさ、食事のしづらさが一時的に生じる場合があります。
  • 歯の移動に伴い、歯根吸収(根が短くなる)、歯肉退縮(歯茎が下がる)、むし歯・歯周病リスクの増加が起こり得ます。日々の丁寧なブラッシングと定期管理が重要です。
  • マウスピース型矯正は、患者様ご自身の装着時間が不足すると計画通りに進まない場合があります。
  • 矯正用アンカースクリューは、腫れ・感染・脱落などが起こることがあります。
  • 治療結果・期間・費用は、歯や骨格、噛み合わせ、通院状況などにより変動します。

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この記事の監修:山口 治奈

やまぐち歯科こども歯科
歯科医師・日本矯正歯科学会認定医・歯学博士。


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