コラム|月寒中央駅で歯科をお探しの方はやまぐち歯科こども歯科まで

〒062-0020
北海道札幌市豊平区月寒中央通7丁目6-20
JA月寒中央ビル5階

011-855-3722

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9:30~19:00

:9:30~17:00まで
休診日:日曜・祝日
※予約状況に応じて、診療終了時間が変更となる場合がございます。

コラムcolumn

【三児の母・歯科医】治奈先生の想いと診療哲学|札幌 やまぐち歯科こども歯科





「歯医者さん、好き!」を育てる治奈先生の想い・診療哲学|札幌 やまぐち歯科

「歯医者さん、好き!」を育てる
山口治奈先生の想い・診療哲学

「子どもが歯医者を怖がる…」「指しゃぶりは怒るべき?」
子育て中のお口の悩み、一緒に考えます。

お子さまの歯の健康を守りたい。それは、すべての保護者の方の願いです。しかし、「歯医者に連れて行こうとすると大泣きする」「仕上げ磨きを嫌がる」「指しゃぶりや口呼吸がなかなか治らない」…そんな現実に、日々頭を悩ませ、不安を感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、札幌市豊平区のやまぐち歯科こども歯科で小児歯科・矯正歯科を担当する、山口治奈先生の診療哲学と、お子さまのお口の健康を守るための取り組みについてご紹介します。

三児の母でもある治奈先生が大切にしているのは、技術や知識だけではなく、お子さま一人ひとりの「心」に寄り添うこと。その温かい想いと具体的なアプローチを知っていただければ幸いです。

著者紹介:山口 治奈 先生(矯正認定医・三児の母)

この記事の著者:山口 治奈 (やまぐち はるな) 先生

やまぐち歯科こども歯科 小児歯科・矯正歯科 担当

・歯学博士
・日本矯正歯科学会 認定医
・北海道矯正歯科学会 理事

歯科医師としての高度な専門知識と技術を持ちながら、プライベートでは三児の母として日々子育てに奮闘中。専門家としての視点と、同じ母親としての共感力を両立させた「心に寄り添う診療」をモットーとしている。

診療哲学:「できない」を「できる」に変えるプロセス

歯科医院に対して「怖い」「痛い」というイメージを持つお子さまは少なくありません。治奈先生が最も大切にしているのは、そうしたお子さまの気持ちを無理に変えようとするのではなく、**「できない」状態から「できるようになる」までのプロセス**を、お子さま本人、そして保護者の方と二人三脚で歩んでいくことです。

決して「嘘」をつきません

信頼関係の第一歩は、正直であること。「痛くないよ」「すぐ終わるよ」といった、その場しのぎの嘘はつきません。もし痛みを伴う可能性がある処置なら、「ちょっとチクッとするけど、一緒に頑張ろうね」と正直に伝えます。子どもであっても一人の人間として尊重し、目を見て、分かりやすい言葉で「今から何をするのか」を説明します。

「スモールステップ法」で成功体験を積む

歯医者が怖いお子さまに、いきなり治療を始めることはありません。まずは「楽しい練習」からスタートします。

診察台に座ってみる

まずは椅子に座る練習から。「かっこいいね!」「飛行機みたいに倒れるよ」と声をかけ、場所への恐怖心を取り除きます。

器具に触れてみる

「これはお口の中を見る鏡だよ」「風が出るよ」と、器具を一つひとつ手で触ってもらい、何に使われるものか理解してもらいます。

お口を開ける練習

「あーんのお口、できるかな?」と、少しずつお口を開ける練習をします。できたことを一つひとつ褒め、「自分はできるんだ!」という成功体験を積んでもらいます。

この小さな成功体験の積み重ねが、お子さまの自信を育て、治療に対する前向きな気持ちを引き出します。この考え方については、「歯医者が苦手なお子さんへのスモールステップ練習法」のコラムでも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。


母親目線で寄り添う「癖」へのアプローチ(指しゃぶり・口呼吸)

三児の母である治奈先生は、保護者の方が抱える「指しゃぶりがやめられない」「お口がポカンと開いている(口呼吸)」といったお悩みにも、深く共感しています。

癖の「背景」にある気持ちを理解する

育児を通して学んだのは、**「行動の裏にある気持ちや理由を理解しようとすること」**の大切さだと言います。例えば、指しゃぶりは、お子さまにとって不安を和らげたり、安心感を得たりするための大切な行動(安心材料)かもしれません。

そのため、当院では頭ごなしに「歯並びが悪くなるから、今すぐやめなさい」と叱ることはありません。まずはお子さまの発達段階や、癖が出やすい状況(眠い時、不安な時など)を保護者の方と共有し、その気持ちを受け止めます。その上で、お子さまの心の成長に合わせて、無理なく自然に癖から卒業できるよう、最適なタイミングと方法を一緒に考えていきます。

お口の「機能」を育てるトレーニング(MFT)

指しゃぶりや口呼吸が長く続くと、お口周りの筋肉(唇や舌)が弱くなり、歯並びにも影響を与えることがあります。(→ 札幌の冬、口呼吸リスクと対策コラムはこちら

当院では、単に癖をやめさせるだけでなく、お口の筋肉を鍛えて正しい使い方(鼻呼吸や正しい舌の位置)を覚えるトレーニング(MFT:口腔筋機能療法)にも力を入れています。これは、将来的な矯正治療を不要にしたり、治療効果を高めたりするためにも非常に重要です。「自分の力で噛めるお口」を育てるサポートをしています。


地域とともに育てる“お口の健康”(美晴保育園・幼稚園での活動)

治奈先生の活動は、クリニックの中だけにとどまりません。札幌市豊平区の「美晴保育園」および「美晴幼稚園」にて、園医として定期的に歯科検診を担当しています。

園での活動で大切にしているのは、むし歯のチェックだけでなく、お子さまたちに「歯の大切さ」を伝えることです。

  • 「お口の発育」を正しく導くこと
  • 「しっかり噛む力」を育てること
  • 「自分の歯を守る」という意識を持ってもらうこと

検診を通じて、お子さまの未来の健康を守るためのお手伝いをしています。また、保護者の方からのご相談にも応じ、クリニックと地域が連携して、子どもたちの健やかな成長を支える「安心して通える空間」であることを目指しています。


保護者の方から寄せられる、よくあるご質問 (Q&A)

日々、保護者の方からいただくご質問の一部をご紹介します。

Q1. 子どもが歯医者さんを怖がって、治療どころではありません…

A. ご安心ください。それが普通のお子さまの反応です。当院では、無理やり押さえつけて治療することは絶対にありません。まずは、「スモールステップ練習法」を用い、お子さまのペースに合わせて「楽しい練習」からスタートします。場所や器具に慣れることから始め、小さな「できた!」を積み重ねることをスタッフ全員でサポートします。

Q2. 指しゃぶりは、歯並びのために厳しくやめさせるべきですか?

A. 無理にやめさせることは推奨していません。指しゃぶりには、お子さまなりの「安心したい」という気持ちが隠れていることが多いからです。まずはその気持ちを受け止めてあげてください。歯並びへの影響が懸念される年齢(4~5歳頃)になりましたら、お子さまの心の成長に合わせて、無理のない方法を一緒に考えていきましょう。お気軽にご相談ください。

Q3. 家での仕上げ磨きを嫌がります。完璧に磨かないとダメですか?

A. 毎日の仕上げ磨き、本当にお疲れ様です。結論から言うと、完璧である必要はありません。もちろん磨けるのが一番ですが、それ以上に大切なのは「歯磨きを嫌いな時間にしないこと」「毎日続けること」です。嫌がるお子さまを押さえつけてトラウマにしてしまうより、「今日は10数えるだけ」「歌が終わるまで」と短時間で切り上げ、楽しく継続する方がずっと大切です。磨き残しが心配な分は、ぜひ私たちプロにお任せください。定期健診やフッ素塗布でしっかりサポートします。(→ 仕上げ磨きのコツはこちら


やまぐち歯科こども歯科では、治奈先生をはじめ、スタッフ全員がお子さまと保護者の方の気持ちに寄り添う診療を心がけています。

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この記事の監修

歯科医師 山口 優 先生

やまぐち歯科こども歯科にて、地域全体の歯と健康を守るために、予防歯科と患者さまへの丁寧な説明(教育)に力を注いでいる。




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