コラム|月寒中央駅で歯科をお探しの方はやまぐち歯科こども歯科まで

〒062-0020
北海道札幌市豊平区月寒中央通7丁目6-20
JA月寒中央ビル5階

011-855-3722

診療時間
9:30~19:00

:9:30~17:00まで
休診日:日曜・祝日
※予約状況に応じて、診療終了時間が変更となる場合がございます。

コラムcolumn

歯ぐきが腫れた・血が出る原因は?歯周病の症状・治療・受診目安|札幌市豊平区

札幌市豊平区(月寒・福住エリア)のやまぐち歯科こども歯科による解説コラムです。

歯ぐきが腫れた・血が出る原因は?
歯周病の症状・治療・受診目安

「歯ぐきから血が出るけど、疲れてるだけかな…」
「歯ぐきが腫れて痛い、これって何が原因?」

「歯を磨くと血がにじむ」「歯ぐきがプクッと腫れている」といった症状は、お口の中からの重要なSOSサインです。痛みが少ないからといって放置していると、知らない間に症状が進行してしまうことがあります。

この記事では、札幌市豊平区・月寒中央駅直結のやまぐち歯科こども歯科が、歯ぐきの腫れや出血の原因と、早めに受診したい症状の目安、そして歯科医院で行う検査や治療の流れについてわかりやすく解説します。

この記事の要点

  • 歯ぐきの腫れや出血は、歯肉炎、歯周炎、歯周膿瘍、親知らずの炎症、根の先の炎症など様々な原因で起こります。
  • 歯科医院では、必要に応じて歯周ポケット検査やレントゲンで原因を確認し、歯石除去(スケーリング)やSRPなどを行います。
  • 歯周病は糖尿病など全身の健康状態とも関連が報告されているため、早めの受診とケアが大切です。

1. 歯ぐきが腫れる主な原因

「歯ぐきが腫れた」といっても、すべてが同じ原因(いわゆる歯周病)とは限りません。お口の中のさまざまなトラブルが腫れを引き起こします。

  • プラーク(歯垢)による歯肉炎: 歯の周りに汚れが溜まり、歯ぐきだけが炎症を起こしている状態です。
  • 歯周炎: 歯ぐきの炎症が続き、歯を支える歯根膜や歯槽骨などの歯周組織が破壊されている状態です。
  • 歯周膿瘍: 歯周ポケットの周囲に急性の炎症や膿が生じ、一部分が強く腫れたり、噛むと痛くなったりする状態です。
  • 親知らず周囲の炎症(智歯周囲炎): まっすぐ生えていない親知らずの周りに汚れが溜まり、細菌感染を起こしている状態です。
  • 歯の根の先の炎症(根尖性歯周炎): 深いむし歯や過去の神経の治療が原因で、歯の根の先端に膿が溜まり、歯ぐきが腫れることがあります。
  • 詰め物・被せ物周囲の不具合: 段差や適合不良があると汚れが溜まりやすくなり、炎症の原因になります。
  • その他: 一部の降圧薬などの影響による歯肉増殖や、妊娠中のホルモン変化に伴う妊娠性歯肉炎などがあります。

2. 症状別に考えられる状態と受診の目安

歯ぐきの症状は、状態によって異なります。以下の表は一般的な目安ですが、症状だけで原因を断定することはできないため、気になるときは歯科医院で確認することが大切です。

症状 考えられる状態 受診の目安
歯磨きすると血が出る 歯肉炎・歯周炎 繰り返すなら受診
歯ぐきが赤く腫れる 歯肉炎・歯周炎など 数日続くなら受診
一部分だけ強く腫れる 歯周膿瘍・根の炎症など 早めに受診
膿が出る・口臭が強い 細菌感染が疑われる 早めに受診
歯が揺れる、浮いた感じ 歯周炎の進行、噛み合わせの負担など 放置せず受診
直ちに救急・医療機関への受診を検討する症状について
  • 息苦しい、または唾液も飲み込めない
  • 意識状態がおかしい
  • 急激に首や口の底へ腫れが広がっている

※上記の症状がある場合は、感染が急速に拡大している恐れがあるため、直ちに119番へ連絡してください。

当日中の医療機関・歯科受診が必要な症状
  • 発熱や強い倦怠感を伴う
  • 顔の腫れが目立つ
  • 口が開きにくい

3. 歯科医院で行う歯周病の検査

当院では、歯ぐきの腫れの原因と歯周病の進行状態を確認するため、必要に応じて次のような検査を行います。

  • 歯周ポケット検査: 専用の器具(プローブ)を使用し、歯と歯ぐきの間の溝の深さを測ります。
  • 出血の有無の確認: 検査時に出血があるかどうかで、炎症の活動性を確認します。
  • 歯の動揺度検査: 専用の器具を用いて、歯の揺れの程度を確認します。
  • プラーク(歯垢)の付着状態の確認: 磨き残しがどの程度あるかをチェックします。
  • レントゲン検査: 歯を支える骨(歯槽骨)がどのくらい溶けているか、歯の根の先に炎症がないかを確認します。
  • 噛み合わせの確認: 特定の歯に過度な負担がかかっていないかを調べます。
  • 問診: 喫煙習慣、糖尿病などの全身疾患、服用中のお薬などについてお伺いします。

4. 歯周病治療の流れ

検査の結果、歯周病(歯肉炎・歯周炎)と診断された場合は、日本歯周病学会のガイドライン等に基づき、段階的に治療(歯周基本治療)を進めます。

  1. 検査・診断: 上記の検査を行い、現状をご説明します。
  2. ブラッシング・歯間清掃の確認(TBI): 歯周病治療の基本は、患者さまご自身による毎日のプラークコントロールです。状態に合った磨き方やフロス・歯間ブラシの使い方をお伝えします。
  3. 歯ぐきより上の歯石除去(スケーリング): 専用の器具を用いて、歯の表面に付いた硬い歯石やプラークを取り除きます。
  4. SRP(スケーリング・ルートプレーニング): 歯周ポケット内に付着した歯石や細菌性の沈着物を、専用の器具で可能な範囲から除去します。必要に応じて局所麻酔を使用します。
  5. 再評価(検査): 一通りの基本治療が終わった後、歯ぐきの状態が改善したか再度検査します。
  6. 歯周外科治療・抜歯の検討(必要な場合): 歯周基本治療後も深い歯周ポケットや炎症が残る場合、歯周外科治療の適応が考えられる場合には、治療方法をご説明し、必要に応じて対応可能な医療機関をご紹介します。歯の保存が著しく困難な場合には、抜歯をご相談することがあります。
  7. SPT・メインテナンス: 状態が安定した後は、再発を防ぐために定期的な清掃と検査(継続管理)を行います。

5. 自宅でできること・避けたい行動

歯ぐきが腫れた時や、治療後の良い状態を保つために、ご自宅で気をつけたいポイントです。

⭕️ ご自宅でできること

  • 柔らかめの歯ブラシで優しく清掃: 腫れている部分を強く磨くと傷つきます。柔らかめの毛先で優しく汚れを落としてください。
  • フロスや歯間ブラシの無理のない使用: 歯と歯の間の汚れを取ることが大切ですが、痛みが強い場合は無理に通さないでください。
  • 禁煙の検討: 喫煙は歯周病の重要なリスク因子です。喫煙している方は歯周病が進行しやすく、治療への反応が低下することが報告されています。
❌ 避けたい行動
  • 腫れた場所を指や器具で強く押す
  • 自分で針などで膿を出そうとする(感染のリスクがあります)
  • 強い痛みや腫れを市販薬だけで長期間放置する

6. 歯周病と全身の健康(糖尿病など)の関係

歯周病は、お口の中だけの問題にとどまらず、全身の健康状態との関連が報告されています。

  • 糖尿病との相互関係: 歯周病は糖尿病と相互に影響することが知られています。糖尿病と歯周病を併発している方では、歯周病治療が血糖管理に良い影響を与える可能性が報告されているため、内科治療と並行して口腔内の炎症を管理することが大切です。
  • 心血管疾患などとの関連: 歯周病と心血管疾患との関連が報告されています。ただし、歯周病治療によって心筋梗塞などを直接予防できると確立しているわけではありません。
  • 誤嚥性肺炎の予防: 高齢者では、お口を清潔に保つことが、誤嚥性肺炎の予防に向けた口腔管理の一つとして重要です。
  • 妊娠中の歯周管理: 妊娠中はホルモンバランスの変化により歯肉炎が起こりやすくなります。妊娠中も必要な歯周管理を受けることができます。妊娠週数や体調、服用中のお薬を確認し、必要に応じて産婦人科と情報共有しながら、無理のない範囲で歯周管理を行います。

7. よくある質問(FAQ)

歯磨きをすると血が出ますが、痛くありません。受診すべきですか?
A.歯肉炎や歯周炎の初期症状の可能性があります。痛みがなくても、出血を繰り返す場合や数日続く場合は、早めに歯科医院で検査を受けることをお勧めします。
歯周病は治りますか?
A.歯周病によって失われた歯槽骨(顎の骨)を完全に元に戻すことは困難ですが、早期に治療を開始し、専門的なクリーニングとご自宅でのケアを継続することで、進行を食い止め、状態をコントロールすることは可能です。
歯石取り(スケーリング)はどのくらいの頻度で通えば良いですか?
A.歯周病の重症度、出血の有無、歯みがきの状態、喫煙や全身疾患の有無などを考慮し、患者さまごとに受診間隔を決定します。状態が安定した後の継続管理(メインテナンス)は、数ヶ月に1回程度が目安になることが多いです。
糖尿病ですが、歯科にも行くべきですか?
A.はい。糖尿病と歯周病は相互に影響することが知られています。歯周病治療が血糖管理に良い影響を与える可能性も報告されているため、内科治療と並行して口腔内の炎症を管理することが大切です。
歯磨きを頑張れば、自分で治せますか?
A.初期の歯肉炎であれば、丁寧なブラッシングで改善することがあります。しかし、硬くなった「歯石」や歯周ポケットの奥深くの汚れは歯ブラシでは除去できないため、歯科医院での専用器具を用いた治療が必要です。
歯周病は家族にうつりますか?
A.歯周病に関係する細菌が唾液を介して人から人へ移る可能性はあります。ただし、細菌が移っただけで必ず歯周病になるわけではありません。歯みがきの状態、喫煙、全身疾患、体質など複数の要因が関係します。
妊娠中ですが、歯周病治療を受けても大丈夫ですか?
A.妊娠中も必要な歯周管理を受けることができます。妊娠週数や体調、服用中のお薬を確認し、必要に応じて産婦人科と情報共有しながら、無理のない範囲で清掃や指導を行います。ホルモン変化で歯肉炎が起こりやすい時期ですので、ご相談ください。
歯がグラグラしています。抜くしかありませんか?
A.歯周病が重度に進行している場合、歯の保存が難しく抜歯をご相談することがあります。しかし、歯周基本治療や適応が考えられる場合には歯周外科治療によって残せる可能性もあるため、まずは状態の検査が必要です。

歯ぐきの腫れ・出血のご相談

歯ぐきの腫れや出血は、お口の炎症を知らせるサインです。痛みが少ないからと放置せず、早めに状態を確認することで、症状の進行を抑えたり、治療の選択肢を保てたりする場合があります。

やまぐち歯科こども歯科は、豊平区の皆さまの「かかりつけ歯科医院」として、原因を検査し、状態に応じた治療と継続管理をご提案します。気になるときは、まずはお電話でご相談ください。


歯科医師 山口優

この記事の監修:山口 優

やまぐち歯科こども歯科 歯科医師・歯学博士。歯ぐきの状態、歯周ポケット、レントゲン所見などを確認し、患者さまごとの状態に応じた歯周病治療と継続管理を行っています。


ページトップへ