コラム|月寒中央駅で歯科をお探しの方はやまぐち歯科こども歯科まで

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【医療ホワイトニングvsポリリン酸】本当に歯が白くなるのはどっち?|やまぐち歯科こども歯科

ホワイトニングとは何か?その本質を徹底解説

ホワイトニングという言葉を耳にする機会は増えていますが、実際に「なぜ歯が白くなるのか」「どのような方法があるのか」「どれが一番効果的なのか」といった点について、正確に理解されている方は決して多くありません。

本記事では、医療ホワイトニングとエステサロンで行われるポリリン酸ホワイトニングの違いを軸に、「仕組み」「効果」「安全性」「持続力」などを医学的根拠をもとに医療ホワイトニングとポリリン酸ホワイトニングの違いを徹底解説。効果・安全性・持続性を比較し、やまぐち歯科こども歯科のおすすめ施術も紹介。


1. ホワイトニングの目的と効果とは?

ホワイトニングとは、一般的に歯の色素(ステイン)を取り除き、歯本来の白さまたはそれ以上の明度に引き上げる施術のことを指します。

歯は「エナメル質」「象牙質」「歯髄」から成り立っており、ホワイトニングが作用するのはこのうちのエナメル質の内部および象牙質です。

代表的なホワイトニング効果には以下が含まれます:

  • 歯の黄ばみの除去
  • 遺伝的な歯の色の明度向上
  • コーヒー・紅茶・喫煙などによる着色の改善
  • 印象改善による審美的満足感の向上

2. 医療ホワイトニングとは?

医療ホワイトニングとは、厚生労働省が定めた医薬品・医療機器を使用して、歯科医師または歯科衛生士の管理下で行うホワイトニングのことを指します。

使用される主な薬剤は次の2つです:

  • 過酸化水素(Hydrogen Peroxide):院内で行うオフィスホワイトニングに使用
  • 過酸化尿素(Carbamide Peroxide):自宅で行うホームホワイトニングに使用

これらは歯の内部まで浸透し、着色の原因となる有機色素を酸化・分解して無色化します。


3. 医療ホワイトニングの種類

医療ホワイトニングは、施術場所と薬剤の違いによって以下の3タイプに分けられます:

① オフィスホワイトニング

歯科医院で歯科医師または歯科衛生士が行う施術。過酸化水素(35%程度)を使用し、光照射によって短時間で歯を白くします。

  • 即効性がある(1回で効果を実感)
  • 1回30〜60分、2〜3回が目安
  • しみやすい人には知覚過敏が起きる場合も

② ホームホワイトニング

歯科医院でマウスピースを作成し、自宅で毎日ジェルを注入して装着。過酸化尿素(10〜16%)を使用。

  • 自然に明るくなる(2〜4週間継続)
  • 色戻りしにくく、持続性が高い
  • 痛みが出にくいが、即効性はない

③ デュアルホワイトニング

オフィス+ホームの併用で、即効性と持続性を兼ねた方法。

  • 最も高い効果を得られる
  • 期間・費用はやや増えるが、再着色を防ぎやすい

4. 医療ホワイトニングの効果の根拠

過酸化水素・過酸化尿素は、歯科先進国(アメリカ・欧州)で長年の実績があり、歯の内部にある色素(着色分子)を酸化分解し、無色の分子に変化させる科学的作用が認められています。

多くの研究でも以下の効果が報告されています:

  • 平均して2〜6段階程度の色調改善(シェードガイド基準)
  • ホーム単独でも約4週間で自然な白さに到達
  • オフィス施術では即日から変化を確認可能

特に象牙質(歯の内側)の明度を上げられるのが、医療ホワイトニングの最大の特徴です。これは後述するポリリン酸ホワイトニングでは得られない領域です。


5. 医療ホワイトニングの副作用と誤解

医療ホワイトニングは「強い薬剤を使う=危険」と誤解されがちですが、実際には厚生労働省が許可した医薬品を歯科医師の管理下で使用しており、安全性は極めて高いと言えます。

ただし、次のような副作用が出ることはあります:

  • 知覚過敏:一時的に冷たいものがしみることがあります(通常は数時間〜1日で回復)
  • 歯肉への刺激:ジェルが歯ぐきに触れるとピリピリすることがありますが、ラバーダム等で保護します
  • 色ムラ:初回施術後に若干ムラが出ることがありますが、数回で均一化します

これらは使用する濃度・照射時間・施術技術によってコントロール可能であり、しっかりと教育を受けた医療スタッフが施術することでリスクを最小限に抑えられます。


6. 医療機関でしか使えない薬剤とは?

市販・サロンで使用されるホワイトニング剤は、法規制の関係で過酸化水素・過酸化尿素を含む薬剤の使用が禁止されています。

厚生労働省の規定によれば:

  • 過酸化水素(濃度6%以上) → 歯科医師が管理下でのみ使用可能(医薬品扱い)
  • 過酸化尿素 → ホームホワイトニング用医薬品として認可(歯科医院で交付)

つまり、これらの効果が実証された薬剤は、医療機関でしか使用できないという明確な線引きが存在しています。


7. よくある誤解:「痛くないホワイトニング=安全」?

「痛みがないホワイトニング」「しみにくい」「歯に優しい」などのキャッチコピーはよく目にしますが、それだけで安全性が高いとは言い切れません。

理由は以下の通りです:

  • 作用が表面に限定されている(象牙質に届かない)
  • 表面を「コーティングする」ことで一時的に白く見えるだけ
  • 色素沈着の原因を根本から分解しているわけではない

医療ホワイトニングで多少しみるのは、象牙質にまで効果が届いている証拠でもあります。施術直後の感覚だけで判断せず、成分と効果の仕組みを知ることが重要です。


8. 医療ホワイトニングのメリットまとめ

ここまでの内容をまとめると、医療ホワイトニングには以下の特徴があります:

  • 効果の即効性と持続力が高い(深層の色素まで分解)
  • 安全性が高い(医薬品+医師の管理)
  • 薬剤の濃度が違う(高濃度の過酸化水素を使用)
  • しみやすさ=効果の深さを意味する場合も

この後、次章ではポリリン酸ホワイトニング(サロン)の実態・構造・限界、そして法的な問題点について詳しく解説していきます。


ポリリン酸ホワイトニングとは?|サロン系ホワイトニングの実態

近年、「痛くない」「安心」「白くなる」といった触れ込みで、エステサロンやセルフホワイトニング専門店が提供する“ポリリン酸ホワイトニング”が注目を集めています。

しかし、ポリリン酸ホワイトニングは医療ホワイトニングとはまったく異なる仕組みであることを、まず明確に理解しておく必要があります。


1. ポリリン酸とは何か?

ポリリン酸とは、リン酸が直鎖状につながった高分子化合物であり、生体内にも存在する成分です。一般的には抗菌作用や再石灰化の補助、コーティング成分として用いられることがあります。

歯科分野では、以下のような用途で使用されています:

  • 歯の表面の汚れを浮かせる
  • カルシウム成分との結合によるコーティング作用
  • ステインの再付着防止

つまり、ポリリン酸は「歯を削る」「漂白する」作用ではなく、あくまで表面に作用する補助的な化合物です。


2. なぜポリリン酸ホワイトニングが“白く見える”のか?

ポリリン酸ホワイトニングは、施術後に歯の表面が一時的にツヤを増し、明度が上がって見えることがあります。

これは以下のようなメカニズムによるものです:

  • ポリリン酸がエナメル質表面の細かな凹凸に浸透し、光の反射を整える
  • ステインを“剥がす”ことで一時的な清潔感が出る
  • 表面に「膜」を作り、ツヤが出ることで明るく見える

しかし、これはあくまで“見た目上の変化”であり、象牙質にまで届く変化ではありません


3. 医療ホワイトニングとの最大の違い:作用の“深さ”

ポリリン酸が作用するのは、エナメル質の表層0.1mm未満です。

一方、医療ホワイトニングに使用される過酸化水素・過酸化尿素は、歯の中(象牙質)まで浸透し、色素分子を分解して歯の内部から白くします

比較項目 医療ホワイトニング ポリリン酸ホワイトニング
作用部位 象牙質まで浸透 エナメル質表面のみ
主な成分 過酸化水素 / 過酸化尿素 ポリリン酸 / 酸化チタン
漂白原理 酸化分解(化学反応) ステイン除去・膜形成(物理変化)
持続性 高い(3〜12ヶ月) 低い(数日〜2週間)
効果の深さ 内部構造に影響 表面のツヤによる印象変化

このように、効果の科学的根拠と持続性に大きな違いがあります。


4. なぜポリリン酸では“本質的な白さ”にならないのか?

ポリリン酸ホワイトニングで「痛くない」「しみない」というのは、決して悪いことではありません。

しかしそれは同時に、象牙質にまったく作用していないことの裏返しでもあります。

歯の黄ばみは:

  • 加齢による象牙質の色調の変化
  • 内部に蓄積された色素分子
  • テトラサイクリン(抗生物質)などによる変色

こういった「内側からの黄ばみ」には、ポリリン酸はまったく効果がありません


5. 表面だけの“演出”がトラブルを招くことも

ポリリン酸ホワイトニングには、以下のような注意点もあります:

  • ホワイトスポット(白斑)が目立つようになる
  • 酸化チタンとの併用により、光照射で逆にムラが出ることがある
  • 「ツヤでごまかす」ことで、歯本来の色とのギャップが目立つ

また、ホワイトニングと称して医療行為と誤認される表現を行っている事業者も存在し、法的なトラブルも報告されています。


6. ポリリン酸ホワイトニングの科学的根拠は?

ポリリン酸ホワイトニングに関しては、「歯にやさしい」「再石灰化を助ける」「白くなる」といった表現が多く用いられていますが、歯の内部構造(象牙質)における“明確な漂白効果”を示す科学的データは極めて限られています

医療ホワイトニングにおける過酸化水素・過酸化尿素の漂白効果は、欧米や日本の大学研究でも繰り返し実証されており、歯の内部に蓄積された有機色素(クロモフォア)を酸化分解する作用があることが分かっています。

一方、ポリリン酸の働きは以下の通りです:

  • エナメル質表面のステイン除去(歯磨きと同等レベル)
  • 歯面のコーティングによる光沢アップ
  • 唾液中カルシウムとの反応による表層保護効果

これらは歯科的に「クリーニング」や「PMTC」に近い効果であり、“ホワイトニング”という言葉の本質的な意味である「歯の内側から白くする」には至っていないのが現実です。


7. 医療ホワイトニングとの成分比較

項目 医療ホワイトニング ポリリン酸ホワイトニング
主要成分 過酸化水素・過酸化尿素 ポリリン酸ナトリウム(酸化チタン併用も)
作用原理 酸化還元反応で色素分子を分解 汚れ除去・コーティングによる光の拡散
効果の深さ 象牙質まで到達 エナメル質の表層のみ
科学的根拠 複数の臨床研究あり 審美的変化に関する明確な臨床根拠は限定的
薬機法上の扱い 医薬品 化粧品または雑品

このように、同じ“ホワイトニング”という名称を使っていても、成分、作用の深さ、そして科学的根拠に明確な差があります。


8. 白さの「持続力」も決定的に違う

医療ホワイトニングは、歯の中の色素そのものを分解するため、一度白くなれば再着色しにくく、持続性も高いのが特長です。

一般的に:

  • オフィスホワイトニング → 約3〜6ヶ月
  • ホームホワイトニング → 約6〜12ヶ月
  • デュアルホワイトニング → 1年以上持続することも

一方、ポリリン酸ホワイトニングは:

  • 施術直後は白く見えるが、数日〜2週間程度で元の色に戻りやすい
  • 汚れが再付着しにくいコーティング効果はあるが、漂白作用はない

「1回3,000〜6,000円程度の施術を定期的に続ける」必要があり、長期的なコストや時間の観点では必ずしも効率的とはいえません


9. まとめ|白さを「演出」するか、「実現」するか

ポリリン酸ホワイトニングと医療ホワイトニングは、名称は似ていても、目的・効果・成分・仕組みのすべてが異なる別物です。

・ツヤで白く“見せる”ことを目的にするのがポリリン酸ホワイトニング
・内部から色素を“分解して白くする”のが医療ホワイトニング

どちらもメリット・デメリットがありますが、「本当に歯を白くしたい」「黄ばみを根本から改善したい」という方には、医療ホワイトニングの選択が確実で再現性のある結果につながります。

作用部位
医療ホワイトニング:象牙質まで浸透
ポリリン酸ホワイトニング:エナメル質の表面のみ
主要成分
医療ホワイトニング:過酸化水素、過酸化尿素
ポリリン酸ホワイトニング:ポリリン酸ナトリウム、酸化チタン
作用原理
医療ホワイトニング:酸化還元反応で色素分子を分解
ポリリン酸ホワイトニング:汚れ除去・コーティングによる光の拡散
効果の深さ
医療ホワイトニング:歯の内部(象牙質)まで到達
ポリリン酸ホワイトニング:エナメル質の表層に限定
持続性
医療ホワイトニング:6〜12ヶ月、デュアルでさらに長く
ポリリン酸ホワイトニング:数日〜2週間
科学的根拠
医療ホワイトニング:多数の臨床研究で効果実証済み
ポリリン酸ホワイトニング:歯面の美観改善として限定的な根拠
薬機法上の扱い
医療ホワイトニング:医薬品(歯科医師の管理下)
ポリリン酸ホワイトニング:化粧品または雑品(市販可)

次章では、やまぐち歯科こども歯科で実施しているホワイトニングの種類や流れ、料金について詳しくご紹介します。


やまぐち歯科こども歯科のホワイトニング施術について

ここまで、医療ホワイトニングとポリリン酸ホワイトニングの違いを科学的に比較してきました。
この章では、実際にやまぐち歯科こども歯科で受けられるホワイトニングの種類や流れ、費用、そしてよくあるご質問を紹介いたします。


1. 当院で提供しているホワイトニングの種類

やまぐち歯科こども歯科では、安全性と持続性を重視し、以下のホワイトニングを提供しています:

■ 基本:ホームホワイトニング(推奨)

  • 歯型に合わせた専用マウスピースを作成
  • 過酸化尿素ジェルを使用(医薬品)
  • 毎日2時間程度、約2週間で効果を実感
  • 自宅でできるため通院回数が少ない

■ オフィスホワイトニング(個別対応)

  • 医院内で専用ジェル+照射機器を使用
  • 1回で効果を実感しやすい
  • 希望者のみ、事前相談・個別見積もりにて対応

※当院ではホームホワイトニングを基本方針とし、オフィスは患者さまのご要望に応じてご案内しております。


2. ホームホワイトニングの施術の流れ

やまぐち歯科こども歯科のホームホワイトニングは、以下のステップで進めます。

  1. 初回カウンセリング(無料)
    白くしたい理由や生活習慣をお伺いし、歯の色や状態を確認します。
  2. 型取り・マウスピース作成
    患者さま専用のホワイトニングトレーを作成します。
  3. ジェルと一緒にお渡し(22,000円/片顎税込)
    使用方法のご説明、注意点を丁寧にお伝えします。
  4. 1週間後に経過確認
    知覚過敏の有無や使用状況を確認、継続方法を調整します。
  5. 2週間後に色調評価
    歯のトーン変化を確認し、追加ジェルのご相談も可能です。

当院では通院間隔を1週間・2週間とすることで、トラブルの早期発見と効果の最大化を実現しています。


3. 費用とお支払いについて

やまぐち歯科こども歯科では、ホワイトニング費用は以下のようになっています。

項目 料金(税込)
ホームホワイトニング(片顎) 22,000円
ホワイトニング用トレー作成 料金に含まれます
追加ジェル(希望者のみ) 都度個別ご案内
オフィスホワイトニング 個別見積もり(希望者のみ)

お支払い方法:
✔ 現金
✔ 銀行振込
✔ 歯科ローン(スマホから簡単申請・最大120回)


4. よくあるご質問(Q&A)

Q. ホワイトニングは何歳からできますか?

A. 永久歯が生えそろった10代後半からが目安ですが、色調の相談はいつでも可能です。

Q. 知覚過敏が心配です。

A. 当院では低刺激ジェルを採用しており、万が一しみた場合も1週間後の来院時に調整します。

Q. どれくらい白くなりますか?

A. 個人差はありますが、平均でシェードガイド3〜5段階の明度改善が期待できます。

Q. 通院が面倒ですが大丈夫?

A. 基本はご自宅で完結できますが、1週間・2週間後の確認をおすすめしています。


5. 医療ホワイトニングが「向いている人」「向いていない人」

向いている人 向いていない人
・歯の内側からしっかり白くしたい
・結婚式や就職活動などイベント前に白くしたい
・色戻りを防ぎたい
・一時的にツヤだけ出したい
・とにかく低価格で試したい
・通院できない環境の方

6. まとめ|ホワイトニングは“正しい選択”が重要です

ホワイトニングとひとくちに言っても、表面だけをツヤで明るく見せる方法と、歯の中から本当に白くする方法では、意味合いも効果も大きく異なります。

やまぐち歯科こども歯科では、医学的に根拠のあるホームホワイトニングを基本とし、患者さまにとって無理のない安全な方法を大切にしています。

「サロンで迷っている」「痛くない方法を探している」「本当に白くなる方法を知りたい」
そんな方は、まず無料相談にいらしてください。

ホワイトニングに関してさらに詳しく知りたい方は、お気軽に当院までご相談ください。

MFTについて詳しくはこちら

矯正治療の流れはこちら

※参考:厚生労働省 公式サイト


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