矯正治療の流れ|小児から大人まで安心して始められる6つのステップ
矯正治療の流れ|やまぐち歯科こども歯科
「矯正治療って、いつから始めるのがいいの?」「装置をつけるまでにどんな手順があるの?」
このような疑問を持つ方は多いかと思います。矯正治療は、単に「歯を並べる」だけでなく、正しい噛み合わせと口元のバランス、健康的な成長発育を整える大切な医療行為です。
やまぐち歯科こども歯科では、5歳からの小児矯正から成人矯正まで、患者さま一人ひとりに合わせた矯正プランを、6つのステップに分けて丁寧にご案内しています。
この記事では、当院での矯正治療の流れを、はじめての方にも分かりやすく解説します。
ステップ1:無料カウンセリング
最初は無料カウンセリングからスタートします。矯正治療を受けるかどうかを決める前に、「今の状態がどうなのか」「治療の必要性があるか」を確認する大切なステップです。
当院のカウンセリング内容
- 現在の歯並び・かみ合わせのチェック
- 口呼吸や舌の癖(舌癖)がないかの確認
- 小児の場合、顎の成長方向の簡易評価
- 矯正装置の種類や費用のご案内(目安)
所要時間は30〜40分程度で、まだ治療を始めるか迷っている段階でもお気軽にご相談いただけます。保護者の方からの「そろそろ始めた方がいいですか?」というご質問もよくあります。
ステップ2:精密検査(5,500円・税込)
治療をご希望の方には、次に精密検査を行います。当院ではCTやセファロといった矯正用の精密機器を備えており、科学的な根拠に基づいた診断が可能です。
検査内容一覧:
- 顔貌写真:お顔の正面・側面・笑顔の撮影
- 口腔内写真:上下の歯列・咬み合わせなどを複数角度で記録
- パノラマレントゲン:歯の位置や本数、永久歯の状態を確認
- セファロレントゲン:骨格の前後関係、成長方向の診断
- 歯型の採取:シリコン等による印象採得を行います(歯型スキャンは使用していません)
これらの情報をもとに、噛み合わせのタイプ(出っ歯、受け口、開咬、叢生など)や顎の骨格の状態、癖の影響を総合的に分析します。
小児矯正では「成長によってどう変化するか」も重要な評価ポイントです。検査の段階ではまだ治療に進むかを決定する必要はありません。
ステップ3:診断と治療計画のご提案(22,000円・税込)
検査データが揃ったら、次は診断と治療計画のご説明です。
やまぐち歯科こども歯科では、以下の内容をわかりやすくお伝えしています。
- 歯並びや骨格の状態(どこがどうズレているか)
- 顎の成長予測(小児の場合)
- 癖(舌癖・口呼吸など)の影響
- 治療を始めるのに最適なタイミング
- 使用予定の装置(複数案をご提示)
- 全体の治療期間と費用
この時点で「まだ始める必要はなく、経過観察がベスト」という判断になることもあります。
逆に、放置することで歯列が悪化したり、将来抜歯が必要になってしまうリスクがある場合は、その理由も丁寧にご説明します。
保護者の方が治療の必要性を理解しやすいよう、写真や図を使って視覚的に説明するのが当院の特長です。
ステップ4:矯正装置の装着
治療方針にご同意いただけたら、いよいよ装置の装着です。
当院で扱う主な装置
- 床矯正装置(プレート):取り外し式。顎の幅を広げる。
- 咬合挙上板(バイトプレート):噛み合わせの高さを整える。
- マウスピース型矯正(インビザライン・ファースト):目立たず快適な矯正。
- MFT用マウスピース:舌癖や口呼吸の改善を目的に使用。
- ワイヤー矯正:乳歯が抜けて永久歯列になった段階から使用。
装置の選択は、お子さまの生活スタイルや性格、治療目標に合わせて、医師とご家族で相談しながら決定します。
装着前には、写真入りの使い方説明書・清掃方法・注意点をお渡しし、使い始めてからも安心して管理できるようにしています。
ステップ5:月1回の定期通院と調整
矯正装置を装着したあとは、月に1回程度の定期通院が必要になります。
主な通院内容:
- 装置の調整(ネジ巻き・ワイヤー交換など)
- 歯の動きや噛み合わせの変化をチェック
- 虫歯や歯肉炎の有無の確認
- MFT(口腔筋機能療法)の進捗チェック
通院時は毎回、前回との比較画像やデータを元に経過をご説明します。
特に小児矯正では、成長に合わせて装置や治療方針を柔軟に調整するため、定期的なフォローが不可欠です。
当院では、矯正担当医が毎回直接診療にあたり、お子さま一人ひとりの性格や生活環境にも配慮した診療を行っています。
ステップ6:治療終了後の「保定(リテーナー)」期間
歯がきれいに並んでも、それで治療は終わりではありません。
歯は元の位置に戻ろうとする力(後戻り)が働くため、それを防ぐために保定装置(リテーナー)を使用します。
当院で使用する保定装置の例:
- クリアタイプのリテーナー:透明で目立ちにくい
- 固定式ワイヤー:裏側に装着し、取り外し不要
保定期間の目安は1年半~2年で、基本的には就寝時の使用が中心です。
通院は3〜4ヶ月に1回程度と少なくなりますが、引き続き安定を確認しながらフォローいたします。
小児矯正と成人矯正の違い
矯正治療は、年齢によって目的と手法が異なります。
小児矯正(第一期治療)
- 顎の成長を正しい方向へ導く
- 永久歯が正しく並ぶスペースを確保する
- 悪習癖(指しゃぶり、口呼吸、舌癖)を改善
- 抜歯や本格矯正を回避できる可能性がある
成人矯正(第二期治療)
- すべての永久歯が揃った状態での歯列矯正
- 審美性・機能性の改善が主目的
- 抜歯が必要になることもある
当院では成長段階に応じた治療方針をご提案し、ご本人・保護者と一緒に治療を進めていきます。
やまぐち歯科こども歯科のMFT(口腔筋機能療法)
矯正治療では、単に「歯を並べる」だけではなく、口周りの筋肉を正しく使えるようにすることが非常に重要です。
MFT(Myofunctional Therapy)は、以下のような問題を改善するためのトレーニングです:
- 口呼吸
- 舌癖(前に突き出す、歯を押す)
- 唇を閉じる力の不足
- 正しい嚥下(飲み込み)方法
当院で行うMFT例:
- 舌の正しい位置(スポット)を定着させる練習
- ストローや吸う力を使った口唇筋の強化
- 嚥下時の舌と顎の動きの訓練
治療開始前後に癖の有無を診断し、必要に応じてMFTを矯正と並行して行います。
よくあるご質問(Q&A)
Q. 子どもが装置をちゃんと使ってくれるか心配です。
A. 初回装着時に写真や動画を使って丁寧に指導し、ご家庭でも管理しやすいようにサポートします。取り外し式装置の場合は、お子さまの性格や生活リズムに合わせた指導も行っています。
Q. 兄弟でも一緒に相談していいですか?
A. はい、もちろん可能です。お子さまそれぞれの状態を確認し、最適な時期と方針をご説明いたします。
Q. 矯正費用はどのくらい?
A. 小児矯正は総額330,000円(税込)、診断料は22,000円(税込)です。分割払いや歯科ローンにも対応しております。
Q. 大人でもマウスピース矯正できますか?
A. はい。当院では成人矯正にも対応しており、インビザラインをはじめとする目立たない矯正装置をご提案可能です。
まとめ|矯正治療は「わかりやすい流れ」で安心して始められます
矯正治療は一人ひとり異なる計画で進みますが、どの患者さまにも共通する「6つのステップ」があります。
やまぐち歯科こども歯科では、成長段階や生活習慣、性格まで含めた丁寧な診断・説明を行い、「いつ始めるか」「どの装置を使うか」をご家族と一緒に決めていきます。
治療前の不安が解消できるよう、無料相談からしっかりと時間をかけてご案内しております。
まずはお気軽にカウンセリングへお越しください。
参考リンク
▶ 日本矯正歯科学会